SASAKIの備忘録

日々の出来事や感情を忘れないように・・・

【宮城県公立高校入試】R3年度の数学のふりかえり

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先日,公立高校入試が行われました。

 

コロナウイルスの関係で受験生の方は例年とは異なる心配をしていたのでは

ないでしょうか。

とりあえず受験が終わりひと段落だと思います。

本当にお疲れさまでした。

 

さて,令和3年度の数学を含む問題は,こちらに掲載されています。

www.kahoku.co.jp

【注意】

 県内の新聞社のHPから見ることができますが新聞社のHP内からは,

 探しにくいので「河北新報 高校入試」と検索をかけるといいと思います。

(解説はないので教科の先生に質問するのがいいと思います)

 

では,数学の入試について考えていきたいと思います。

 1 数学の出題範囲について

 

字が小さいですが,このようになっているようです。

(筆者の主観でまとめています。間違っているかもしれません・・・)

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中1~中3までの単元のほとんどが出ています。

出題問題も徐々に”考えさせる”問題が増えてきている印象を受けます。

これには様々な理由があるとは思うのですが,

その1つに”大学入学共通テスト”があると思います。

共通テストでは,2人が話している中から情報を拾って問題を解くので,

それを踏まえると高校入試の段階でもそれと似た問題が出てきてもおかしくないと

考えられるはずです。

また,宮城県が抱えている課題も影響しているのではないかと推測します。

宮城県の子どもたちは,算数・数学に少し弱い傾向があるので,

それをなくそうと様々な取り組みがなされています。

・小中連携

・ICT機器の活用

など,他にもたくさんのことに力を入れています。

(これがそのまま入試に出てくるなんて誰も想像もしなかったと思います・・・)

 

さて,宮城県の数学は問題構成がほぼ毎年同じになっています。

大きく変わることはありません。こんな感じになります。

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数学教員として,第1問,第2問を安定的に点数が取れるように

知識や技能の定着を図りたいものです。

第3問や第4問は年によってはとても難しくなったり,簡単になったり,

ばらつきがあります。

しかし,第4問の最後の問題はほぼ毎年,計算が複雑で試験時間内に

解けるかどうかあやしいものになります。

(正直言うと,解くのが嫌になります。面倒だなと感じる問題です・・・)

 

2 数学の平均点

過去の問題数と平均点をまとめてみたらこのようになりました。

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データは宮城県教育委員会が公表しているものを引用しました。

引用先はこちらです。

www.pref.miyagi.jp

【注意】平均点は全日制のみを採用し,定時制のものは入れていません。

 

H30後期とR1前期には調整が入っていることが分かります。

出題の仕方が例年と異なっています・・・

他の要因も考えられるとは思いますが,

H30年度の前期後期ともに平均点が高かったからと予想ができます。

調整の結果見事に平均点が45点付近になりました。

おそらく例年,平均点が45点付近で落ち着いていると思います。

共通テストは平均点60点になるように作成していると言われていますが,

宮城県はどうなんでしょうか・・・?

高校へ進学すると「数学が苦手だから文系する」という人も出てきます。

1つの要因にこの入試が挙がるような気がしてしまいます。悲しい・・・

 

問題数に目を向けてみると,

25問付近になっているので,これからも大きな変動はないと思います。

そうすると,「100点÷25問=4点/問」となり,

1問あたり4点ぐらいになると分かります。

そこを踏まえて,受験勉強ができるかが重要なのではないでしょうか。

 

3 令和3年度の数学の問題について

今年度の数学の問題は,上記のリンクから参照してください。

第3問を見るとびっくりすると思います。

スライドを使用しながら実際に授業でのやりとりをモチーフにした問題です。

新傾向と言ってもいいのかもしれません。

 

どのようなスライドが登場するか,実際にスライドを作ってみました。

(GIFにしてみたので,スライド数が多いです)

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グラフと図形が混ざったような問題でした。

厳密に考えるとこの移動している三角形はなくても考えられます。

しかし,3:4:5の直角三角形を出していることから,

図形としても捉えてほしいと出題者の気持ちがなんとなく見えます。

 

授業者として,

こんな感じの教材を使って授業をするのか・・・と,

こちら側もいろいろと考えさせられました。

(ちなみに国語にも似たようなスライドの問題がありました)

 

第3問以外は例年と大きな変化がありませんでした。

毎年,第3問1次関数が変化しているので,

対策が難しくなりそうです。

 

4 これからの数学の入試について

これからの数学の問題は,技能中心から,

知識や見方・考え方を重視した問題に変わりそうです。

 

R3年度から評価の形態も変わるので,

今までにない問題が出てきそうです。

しかし,教科書を参考に問題は作成されるので,

教科書をいかに活用して普段から勉強に力を入れるかが1つカギとなりそうです。

 

また,授業者は最新の手法をどんどん取り入れていかないといけないという,

メッセージが「R3年度の第3問」だと思いますので,

積極的に研修を進める必要がありそうです。

 

4月ごろに総評が県から出てくる可能性があるので

そちらもまた,チェックを忘れずにしたいと思います。